2010年6月25日金曜日

清水港輸出増

「清水港輸出額41%増」 (日経10.6.2 静岡経済面)

(要約)清水港の今年4月の輸出額は、1419億円と、前年同月比41.8%増で、4ヶ月連続のぞうかであるという。とりわけアジア向け輸出が倍増した。品目では自動車部品、原動機が特に増加し、輸入額も11.5㌫増の594億円となり、特に石油ガスが増えた。一方、御前崎港では輸出額が13.7%減少、輸入額は18.4%の増加となっている。

清水港興津埠頭に入港するコンテナ船NYK VESTA.


 清水港は、静岡県の中心部・静岡市から近いほか、東名高速や山梨方面とも通じているため、静岡県だけでなく甲信越方面との輸出入の拠点となっている。また国の重要港湾にも指定されている。昨今では不景気により、荷動きが全国的に滞ったが、地方港である清水もついにこの滞りから動き出したという印象である。このように早期に荷動きが回復したのも、やはり地の利も一つの要因ではないだろうか。
 一方、御前崎港は輸出額が減少した。1月からコンテナクレーンが故障していることも原因であろうが、ここには地の利が無い。この港は交通の便が悪い。清水港が静岡県の静岡・富士など、県中央部・東部の貨物を扱うのならば、御前崎港は浜松・磐田など、県西部の荷を扱うという位置づけとする県の目論見があったように思えるが、実際は浜松の製品は豊橋・名古屋から輸出されるというのが現状だ。このような現状が垣間見られるのならば、静岡県は、清水港に集中投資するのが賢明であろう。

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2010年6月7日月曜日

6月5・6日


今週末は絶好な天候だったため出かけた。


5日土曜日
 以前から行きたかった、清水の北街道沿いにある大内観音・霊山寺を訪問した。自転車で。清水駅方面から北街道を東名高速の高架橋をくぐり少し行ったあたりのところに「観音道」と書かれた看板がありそこを右折する。近くには「大内観音入口」というバス停もある。このバス停には新宿直行便である駿府ライナーも停車するというのはさておき、ここを曲がると車道幅も狭くなり勾配はきつくなり、そしてとうとう墓地が現れ登山口となる。墓地の駐車場に自転車を置き歩き始める。

 














 
 汗だくになったが15分ほどで仁王像の構える門に辿り着く。霊山寺は室町時代に建造された真言宗の古寺で、特に仁王像は一説によれば奈良時代に作られた現存する最古のものであるという。霊山寺自体も静岡県下では2番目に古いものである。国の重要文化財に指定されている貴重なものだ。

















 











 ここのあたりになると標高も高く、振り返れば清水区が見渡せる。晴れれば伊豆半島も見えるのであろう。この景色を見てとあるキャンペーンのポスターを思い出した。JR東海が長年やっている「そうだ 京都、行こう」キャンペーンである。京都に行ったことはないが、あのCMやポスターからの雰囲気と似ているように感じ取れた。楓の木もあったので紅葉の季節にまた訪れたいものだ。














 

 本堂のベンチに1時間くらい座ってました。景色もよいしこの雰囲気もいい。正月や、学校の遠足・修学旅行などでごった返したメジャーな神社仏閣ばかり行ってはうんざりしていたわたしにとって神社仏閣で癒されるのは生まれて初めてだった。いい所を見つけたものだ。

なんだか高台から街を見渡せる寺といったら、奇しくもここの区名と同じあの寺とイメージが重複する…
ということでおふざけでこんな画像作りました。技術上がったらもっとあのポスターに似せるようにします。
 
 
















6日日曜日
 正確に言えば5日の夜からですが、大学時代の部活の同期で、清水勤めの友人宅に、同期で5年次在学中の友人が来ている、ということで午前中は友人宅に行って雑談、お昼は五味八珍で浜松餃子を食べ、午後は学生寮から近い三保の松原に案内した。
 友人は駿河湾の広大さに感心していた。やはり清水はいい環境なんだな。短時間しか会えなかったが、自分の今住んでいる地域に一時代まえの友人が現れるのはなんだか妙な気分がしたのはさておき、他の友人の近況、お互いの性格についてなど多少語れただけでもよかった。仲間は大切だと改めて感じた。清水でも数年後に語れるような仲間を作っていきたい。

















今週末は結構気分転換できた。来週末は中間試験直前なので遊べないが、また機会があったら思い切ったことをしたい。明日からまたがんばる!!

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2010年6月6日日曜日

客船主体の造船へ、三菱重工

「大型客船に注力 三菱重工、中韓に対抗(静岡新聞10.6.3)

(要約)三菱重工業は造船事業の柱を大型客船事業にする方針を明らかにした。新興国での豪華客船の需要増を見込み、また高品質が求められ付加価値が高いという点で、韓国や中国の造船会社と対抗できるためであるという。従来はコンテナ船、LNG船などの商船を製造してきたが、これらは中韓に押され苦戦してきたという。

 従来造船業は、長いところ三菱を含む日本の造船各社がその技術力と品質において世界の市場ををリードしてきた。しかし近年では中国・韓国などが低価格というメリットを抱えて台頭し、それぞれ世界第2位、1位となっている。日本ではこれらの国と同じ船種を生産する場合割高となるため、高い技術力が必要となるLNG船(液化天然ガス輸送船)等を生産の軸に変えつつあった。
 ある造船会社では、「日本で勝てるのはもはや技術でしかない」と聞いたことがある。しかしLNGだけでは心もとないし、万一その技術を盗まれてしまっては日本の造船業は終わる。

三菱重工業下関造船所。トヨフジ海運の自動車専用船を建造中。

 















 三菱の選択は意外でもあり思い切ったものである。近年の客船というのは設備も高級仕様にこだわり、クルーズの日程が決まると高い客室から順に埋まっていくという。その名の通り豪華客船なのだ。先日、商船三井客船にっぽん丸が大幅改装されたのも実質更なる豪華化である。客船は今後も需要が伸びるであろう。たしか数年前、英国船社の豪華客船「サファイア・プリンセス」を建造したのも三菱重工の長崎だった。あのような巨大で高品質な豪華客船の進水式など見てみたいものだ。今後の三菱に期待したい。