2010年10月2日土曜日

大阪市帆船あこがれ焼津寄港

9月24~25日の間、大阪市の練習帆船“あこがれ”が、静岡県焼津市焼津新港に寄港しました。

AKOGARE in port of Yaizu.















 この船は大阪市所有、大阪港振興協会セイル大阪が運航する練習帆船で、最大の特徴は一般市民が帆船の乗船体験ができ、小学校4年生相当以上ならば誰でも乗船プログラムに参加できることに加え、企業の新人研修にも使われることもあり、協調性やシーマンシップの育成に一役買っているそうです。
このような船や、ああいう施設の豪華さもさることながら、税金を投入することを惜しまない大阪市であるということは書いておきましょう。。

Many people came to look it.
















Bow and Windrass
















Bridge
















inside Bridge
















Trainees' room
















Cabin















普段ならば阪神港周辺で航行しているそうですが、今回は大阪からはるばる横浜に向かい、横浜からトレーニーご一行を乗せ、清水経由で焼津に着くプログラムがあったそうで、この後の焼津での一般公開に参加しました.

帆船というものをはじめて見たのですが、帆の取り扱いに必要なロープがマストしたに多数そろっていること、木造の床板などはなんとも良いものですね。
船首・船橋・居室・食堂・応接室・甲板が見学でき、機関室の見学はできませんでした。

マストは高いもので30メートルあるそうで、これはトレーニーの方々も帆の展張のため登るそうです。眺めは良いでしょうな。
またやはりお客さん向けなのか、トレーニーズルームや公室は小奇麗でした。

Helm
















Deck
















Figurehead















この船に乗るときは、専属の船員さんにかかわらずあだ名で呼ぶらしく、やはりコミュニケーションのとりやすさを考慮しているようでした。学校に来ているあこがれの求人をみたところ給与はそこそこですが乗ってみるとやりがいがあるものかもしれません。

いつになるかわかりませんが一度は乗ってみたいですね。

焼津新港とあこがれ。晴れていればもっと右には富士山も見えたはずだが
















主要目
竣工:1993年
船種:帆船・旅客船〈練習帆船〉
全長:52.2m
幅 :8.6m
総トン数:362t
速力:8.5knot
主機関:4サイクル、ディーゼル
帆枚数:合計13枚
マスト:3本最大30m

参考サイト
AKOGARE-セイル大阪
 http://www.akogare.or.jp/top.html


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2010年9月23日木曜日

内航船乗船体験

先月の話です。
内航海運総連合会による、海員学校学生向けの乗船体験に参加させていただきました。

船種はセメント運搬船、積荷はセメントではなくセメント原料のひとつである石炭灰でした。
火力発電所で出た石炭の燃えカスである石炭灰を、セメント工場に海上輸送する船です。

















荷主は太平洋セメント、船主・運航者は内航では大手といえる、最近ものすごい船隊増備計画を発表した外航バルクキャリアの内航部門を担っている子会社です。

この船社の総トン数4,911トン、昭和63年製のセメント運搬船に乗船しました。

乗船したのは8月上旬の6日間、川崎港で乗船させてもらい、途中、広野火力発電所、太平洋セメント上磯工場に寄航し、函館沖で通船を使用し下船しました。

結構勉強になりました。航海では船舶の行き来が非常に多い川崎航路を出港し、浦賀水道航路を通航、広野では着岸にタグボートを使用、また夜間航海時船橋を見学させていただいたときは主要変針目標である金華山を通過しました。上磯ではドルフィンと呼ばれる、沖のコンベアが通っている桟橋に着岸しました。


浦賀水道航路通航時の光景。船舶が輻輳している。





























広野入港時。船尾はタグボートに押してもらう
















上磯工場のドルフィン。ここで乗組員の上陸はできない。
















驚いたことといえばやはりスケールが大きいことでしょうか。
機関室は建物3階分に相当するスペースを占め、発電機3台、主機関もかなりの大きさがありました。やはり5,000トン弱の船舶を推進させられるだけあります。

主機。6シリンダで13ノット出せる。

発電機。サイドスラスタがあるためスタンバイ時は3台並列運転



船橋も建物の5階に当たる高さに位置し、遠くまで見渡せますが、甲板に荷役設備が高く鎮座しているため、真正面(正船首方向)は見通しが悪く、とくに浦賀水道では操船が大変そうでした。

川崎出港時の船橋。このときだけは張り詰めた空気が漂う。
















荷役作業開始直前の甲板。荷役設備は高さがある。















乗組員さん同士の人間関係も良好に見え、将来このような船で働ければなと思いました。いろいろアドバイスもいただきました。
この体験乗船を通じて、今後がんばらなきゃならないこと、心構えなど、目標ができました。非常に実りある6日間であったと思います。
乗組員の皆様、いろいろとありがとうございました。

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2010年8月28日土曜日

近況ということで

最近何にも書いていませんね。

情報源が無いというか面倒というか、言い訳はともかく申し訳ないです。

私事を言えば今月末まで学校は夏休みです。

帰省中で三浦にいます。

三崎港には伊豆大島の水産高校練習船が寄港中です。
地元水産高校の湘南丸は城ヶ島でドック入りの模様。
















今月上旬は内航体験乗船といって社船に6日間乗せていだだきました。
次回はその記事でも書きましょうかな。

来月は焼津港に帆船あこがれの寄港など、私的な記事も書けそうなので9月より再開していこうかと思います。

それでは。

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2010年6月25日金曜日

清水港輸出増

「清水港輸出額41%増」 (日経10.6.2 静岡経済面)

(要約)清水港の今年4月の輸出額は、1419億円と、前年同月比41.8%増で、4ヶ月連続のぞうかであるという。とりわけアジア向け輸出が倍増した。品目では自動車部品、原動機が特に増加し、輸入額も11.5㌫増の594億円となり、特に石油ガスが増えた。一方、御前崎港では輸出額が13.7%減少、輸入額は18.4%の増加となっている。

清水港興津埠頭に入港するコンテナ船NYK VESTA.


 清水港は、静岡県の中心部・静岡市から近いほか、東名高速や山梨方面とも通じているため、静岡県だけでなく甲信越方面との輸出入の拠点となっている。また国の重要港湾にも指定されている。昨今では不景気により、荷動きが全国的に滞ったが、地方港である清水もついにこの滞りから動き出したという印象である。このように早期に荷動きが回復したのも、やはり地の利も一つの要因ではないだろうか。
 一方、御前崎港は輸出額が減少した。1月からコンテナクレーンが故障していることも原因であろうが、ここには地の利が無い。この港は交通の便が悪い。清水港が静岡県の静岡・富士など、県中央部・東部の貨物を扱うのならば、御前崎港は浜松・磐田など、県西部の荷を扱うという位置づけとする県の目論見があったように思えるが、実際は浜松の製品は豊橋・名古屋から輸出されるというのが現状だ。このような現状が垣間見られるのならば、静岡県は、清水港に集中投資するのが賢明であろう。

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2010年6月7日月曜日

6月5・6日


今週末は絶好な天候だったため出かけた。


5日土曜日
 以前から行きたかった、清水の北街道沿いにある大内観音・霊山寺を訪問した。自転車で。清水駅方面から北街道を東名高速の高架橋をくぐり少し行ったあたりのところに「観音道」と書かれた看板がありそこを右折する。近くには「大内観音入口」というバス停もある。このバス停には新宿直行便である駿府ライナーも停車するというのはさておき、ここを曲がると車道幅も狭くなり勾配はきつくなり、そしてとうとう墓地が現れ登山口となる。墓地の駐車場に自転車を置き歩き始める。

 














 
 汗だくになったが15分ほどで仁王像の構える門に辿り着く。霊山寺は室町時代に建造された真言宗の古寺で、特に仁王像は一説によれば奈良時代に作られた現存する最古のものであるという。霊山寺自体も静岡県下では2番目に古いものである。国の重要文化財に指定されている貴重なものだ。

















 











 ここのあたりになると標高も高く、振り返れば清水区が見渡せる。晴れれば伊豆半島も見えるのであろう。この景色を見てとあるキャンペーンのポスターを思い出した。JR東海が長年やっている「そうだ 京都、行こう」キャンペーンである。京都に行ったことはないが、あのCMやポスターからの雰囲気と似ているように感じ取れた。楓の木もあったので紅葉の季節にまた訪れたいものだ。














 

 本堂のベンチに1時間くらい座ってました。景色もよいしこの雰囲気もいい。正月や、学校の遠足・修学旅行などでごった返したメジャーな神社仏閣ばかり行ってはうんざりしていたわたしにとって神社仏閣で癒されるのは生まれて初めてだった。いい所を見つけたものだ。

なんだか高台から街を見渡せる寺といったら、奇しくもここの区名と同じあの寺とイメージが重複する…
ということでおふざけでこんな画像作りました。技術上がったらもっとあのポスターに似せるようにします。
 
 
















6日日曜日
 正確に言えば5日の夜からですが、大学時代の部活の同期で、清水勤めの友人宅に、同期で5年次在学中の友人が来ている、ということで午前中は友人宅に行って雑談、お昼は五味八珍で浜松餃子を食べ、午後は学生寮から近い三保の松原に案内した。
 友人は駿河湾の広大さに感心していた。やはり清水はいい環境なんだな。短時間しか会えなかったが、自分の今住んでいる地域に一時代まえの友人が現れるのはなんだか妙な気分がしたのはさておき、他の友人の近況、お互いの性格についてなど多少語れただけでもよかった。仲間は大切だと改めて感じた。清水でも数年後に語れるような仲間を作っていきたい。

















今週末は結構気分転換できた。来週末は中間試験直前なので遊べないが、また機会があったら思い切ったことをしたい。明日からまたがんばる!!

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