2010年3月24日水曜日

進水式を見に行ってきました。

新造船が海に浮かぶのを祝う進水式。
船主が新造船に名づける命名式。

  船員への道を歩き出す前に、これだけは見ておこうと年始あたりから日程を調整していました。はるばる岡山県玉野市まで。

3月16日、三井造船玉野事業所、2号船台。
 三井第1720番船。 いわゆる「三井の56」と言われる、三井造船のばら積み船(石炭など、鉱物を直接積める船)シリーズ。 日本海事協会船級、パナマ船籍、全長約190メートル、積載トン数5万5千トン。
 こんな大型船の進水・命名式です。

船社が鶴見汽船(愛媛県の会社)で船籍がパナマで船主がギリシア人で…
業界構造がわからんぞ

今度は三菱とか川崎の進水式に行きたいですね。


①事業所の外にて。でかい。















②玉野三井病院。造船所直属の病院とはね…


③開始前は船名は伏せてある。命名も兼ねているため。
④日本とギリシアの国旗。造船国と船主国かな?

⑤船主による命名の儀。その名は“SPRING HAWK”


























⑥進水作業の後、船は滑走し海へ着水。これが式のクライマックス。











⑦着水が完了し式は終了。この船は艤装作業に入る。















⑧おまけ。“おが丸”置き換え用の高速フェリー。採算が見込まれずこんなところに放置。錆が…















感動しました。わざわざこのために日程調整してよかったです。


参考URL(玉野事業所の進水式日程)
進水式見学情報/玉野市観光情報よりhttp://www.city.tamano.okayama.jp/webapps/www/info/detail.jsp?id=1415 
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海洋教育フォーラム

およそ20日前の3月6日のことですが、
“第2回海洋教育フォーラム 日本の海洋教育を考える 船長さんが語る海洋教育”
というものを聞きに行きました。

このような機械に触れるのも初めてですので。
船員を志すものとして刺激をいただこうと思い参加したのですが。

日本船舶海洋工学会による案内
http://www.jasnaoe.or.jp/mecc/data/news100306-1.pdf 

日本船舶海洋工学会主催で、場所は船の科学館。














 内容は帆船教育の意義から始まり、各校の練習船の船長さんや航海士の方々、船の科学館でボランティアをなさっているJR青函連絡船で船長をされていた方の講演でした。
 中でも最初の「いまなぜ帆船教育か」と題する、航海訓練所の元船長のお話が非常に印象に残った。帆船教育で身につけるべきものは“シーマンシップ”というもので、これを13項目にわたって紹介し、これらを“理解する”だけではなく“現場で身につける”ものであるということを強調されたことです。13項目を要約すれば①自然とバランスよくやっていく、②自立する、③団結する、これらを体現することと言ったところでしょうか。
 “体現する”、もっと簡単に言えば“できるようになる”というのは他の練習船の船長さんもおっしゃっておりました。これが船員教育の鍵なのでしょう。勉強になりました。

 3000円という高い金を払って懇親会にも出させていただきました。これは何というか、現役船員の方々や海洋工学部生の方々ばかりで、最初はちょっと…と思った自分でしたが、ここで引き下がるわけには行かず、何人かの現役の船員さんや出版社の方、水産高校の先生などとお話させていただきました。皆さん商船大卒の方々ばかりで、海員学校に行くつもりの自分には多少肩身が狭かったですが、これはわかっていたこと。海洋大に行ったほうがいいと言ってくださった方も居ました。大丈夫かな俺…

 なんだかんだでいろいろと刺激をいただきましたが、講演の参加者がやはり船員の方や学会がらみの方々が大多数を占め、わたしのような一般人が少なかったことも事実です。

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